私は「自分はHSP気質を持っているかもしれない」と気づいた当初、あらゆるHSPに関する本を読みました。
本を読むことで、なんとなく違和感を感じていた自分の気質に気づかされ、自分という人間を深く知るきっかけになったと思います。
時には共感したり、同じ気質を持つ人の新しい考え方をしることができたり、長年悩んでいたツラさの対処法を知れたり…。
様々な本に出会ったことで、救われ、心が軽くなり、前向きになれました。
そこで、私が読んだ沢山のHSPに関する本の中から、特に私が「心に残った」「定期的に読み返している」本を厳選して紹介します。
Himono Blogを運営している、ズボラだけどHSPのHimono(20代独身女性)です!
このブログでは、私と同じ「繊細さん」「めんどくさいさん」が、少しでも生きやすくなって、幸せになるためのヒントにるようなコンテンツを発信しています。
恋愛→同棲半年が経過
仕事→小さなメディアの編集長
生活→貯金0から1年で貯金150万円
HSP気質の自分を受け入れたい人におすすめな本4選
なにかをきっかけに「もしかすると、自分はHSP気質かもしれない」と、気づいた方もいるはず。
私も”HSP”という言葉が出回りはじめたころ、母から「あなたはHSPなんじゃない?」と言われたのが、HSPを知ったきっかけです。
そこで、まずはHSPがどういうものなのかを詳しく学べて、HSPを理解するための本を紹介します。
1.HSP妻の私とおおらかフランス人夫の日常
【特におすすめ】HSP気質を持つ人の特徴を知りたいけど本を読むのが苦手な人
まずおすすめしたいのが、コミックエッセイ。文章が苦手な方でもスラスラと読み進められます。
私は、著者Carly(カーリー)さんのInstagramをフォローしており、そこから書籍化されることを知って購入に至りました。
HSPについて、分かりやすくまとめられています。HSPのほかにも国際結婚や社会情勢・他国との文化の違いなども取り上げられていて、飽きずに楽しめました。
そしてなによりも、相手を理解して配慮する、日常の疑問を深く考え分析されている、思慮深い著者の世界観にホッとします。
HSPだからこそ感じる日常のできごとに共感しながら、自然と前向きな気持ちになれる一冊です。
2.わたしは繊細さん まんがでわかる! HSPが自分らしく生きる方法
【特におすすめ】漫画で分かりやすく、HSPについて深く理解したい人
続いて2冊目も、読みやすい漫画です。
HSP専門カウンセラーの著者は、公認心理師であり自身もHSPの武田友紀さん。
理解しやすい漫画で詳しく解説しているので、本が苦手だけどHSPについて深く知りたい方にまずおすすめしたい1冊。
まわりに振り回され、疲弊しながらも社会人として頑張りすぎてしまっている方は、深く共感できるはずです。
HSPの主人公が20代後半のOLということで、おなじ境遇の方にもおすすめ。
日々感じている疑問を解決することができたり、今感じている苦悩の解決方法を知ることができたりします。
HSPであることを受け入れた後、そこからどうしたらよいか分からない方の道しるべにもなるはずです。
3.鈍感な世界に生きる 敏感な人たち
【特におすすめ】文章で分かりやすくHSPを理解したい人
著者は、デンマークの心理療法士で、自身もHSPのイルセ・サンさん。
世界24言語に翻訳された、世界的ベストセラーのHSPに関する書籍です。
HSPについて文章で丁寧に分かりやすく解説されています。共感できる内容や、腑に落ちる言葉が沢山ありました。
HSPのチェックリスト付きのため、「もしかしたらHSPかもしれないけど、確信がもてない」という方や、「家族や知人・職場にHSP気質がありそうな人がいる」という人にもおすすめです。
また、非HSPの家族やパートナーなどに、HSPを理解してもらうために読んでもらうのも良いと思います。
HSPを知らない方の、HSP入門書ともいえる一冊です。
4.ひといちばい敏感なあなたが人を愛するとき
【特におすすめ】より深くHSPを理解して、HSPの自分を好きになりたい人
HSPに関する漫画や書籍を読んだことがありHSPをよく理解している方が、より深くHSPを学び、自分を認められるようになる一冊です。
本書の原著者は、HSPの提唱者であるアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士。
全米でベストセラーを記録した一冊が日本語に翻訳されました。
アーロン博士によるHSP本の代表作「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ」の姉妹編でもある本書は、HSP気質を持つ人が他人と向き合うときのアドバイスや、自分も相手も愛する恋愛を気づくための気づきを示唆してくれます。
客観的に見たHSPの傾向や、異なるHSPのタイプも知ることができ、恋愛だけではなく、本質的にHSPを理解する手助けにもなりました。
押しつけ感はまったくなく、HSPの視点に偏らない考え方を示されている点も、この本が好きになったポイントです。
日常を忙しく過ごす中で、気づいたらまた疲弊してしまったとき、何度でも読みかえしたいと思っています。
本人は気づいてないものの、おなじくHSP気質のある友人にもプレゼントしました。
HSP気質によるツラいことを解消したい人におすすめな本3選
長年悩んでいた生きづらさが、”HSP気質によるもの”であるならば、どうにか治せないものかと思いますよね。
しかし、「HSPとは」の項で解説しているように、HSPは生まれつきの気質。治すことはできません。
ただし、考え方の癖や習慣、立ち振る舞いを変えることで、生きづらさやツラさは軽減することが可能。
以下で紹介するのは、それらの方法を学べる本です。
5「繊細さん」の本「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる
【特におすすな人】HSPの自分と向き合って、苦しみの具体的な対処法を知りたい人
著者は、上記ですでに紹介した本と同じ、HSP専門カウンセラー・公認心理師であり自身もHSPの武田友紀さん。
”自分が思っているよりも、もっと自分をさらけ出して、もっと自分に素直になって良い”ことを教えてくれた一冊です。
人が気づかない些細な変化にすぐ気づくことや、人の感情に敏感なことなど、HSP気質ならではの特徴は、実は長所でもあると気づかされ、前向きになれました。
また、日々自身が感じている違和感や、苦しみ、感情の理由が、言葉で論理的に説明されいてるので、心から納得できることも多々。
このような場面では~しよう。といったように、問題に対して具体的な対処法を教えてくれるので、すぐに日常で実践できます。
本の始まりから終わりまで、言葉の端々に優しさが感じられます。
6.大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした
【特におすすめな人】人生に疲れていて、心を軽くしたい人
韓国国内著者累計55万部を突破した一冊。「BTSおすすめの作家」として話題になったクルベウさんが原著者です。
疲れ切った心を癒してくれる、32のエッセイが詰まっています。
HSP専門の著書ではないけれど、HSP気質であるがゆえに、心が疲弊しきってしまっている状態の方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
私は、色々な感情で頭がいっぱいになったとき、本書を手に取りました。
優しい言葉が並んでいるエッセイに、感動したのか安心したのか分かりませんが、自然と涙がでました。
自然と心が軽くなって、緊張がほぐれていきます。
7.まわりに気を使いすぎなあなたが自分のために生きられる本
【特におすすめな人】心がラクになるメソッドを知り、自分軸で生きれるようになりたい人
自身も強度のHSPである、HSPアドバイザー・Ryotaさんによる本です。
Ryotaさんの体験談が基になっており、内容は具体的。
SNSやYouTubeでも発信されていることもあり、とても分かりやすい解説でストレスなく読み進められます。
すぐに試せるような、日常の習慣や、悩みを解くカギ、生きやすくなるためのアドバイスが記されています。
HSPであることを武器にしたい人におすすめな本2選
8.内向型の生き方戦略―「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案
【特におすすめ】戦略的に苦しまずに生きたい、HSPで内向型な人
HSPは気質です。一方で「内向型」「外向型」は心理学者のカール・グスタフ・ユングさんが提唱した考え方で、性格に関係するもの。
ただし、下記の通りHSPと内向型の特徴は非常に似ています。
- 1人の時間でエネルギーを回復する
- 人間関係の構築が得意ではない
- 思考に集中することが多い
ちなみに、外向型のHSPの方もいます。が、そもそもHSPであれば当てはまる部分もあるため、本書は生き方の一例として参考になるはず。
「周囲や社会の常識が理解できない」「皆が当たり前に受け入れていることがどうしても耐えられない」といった悩みを解決する生き方の戦略を、深堀りして解説してくれます。
「あ、もっと多くの人の当たり前を避けて、遠くに冒険していいんだ」とハッとさせられた一冊です。
私には、本書を読んだことで、今後長い人生を生きるにあたって、一つの希望の光が見えた気がしました。
9.「繊細さん」の4つの才能
【特におすすめな人】HSPならではのメリットを知り、それを活かしたい人
共感力、直感力、視覚力、表現力。これら4つを、HSPの人が持つ特性であり、強みになると解説しています。
本書は、HSPを理解するための内容ではく、HSPを強みとすることに重きを置いた一冊です。
そのため、これまでに紹介した本などで、HSPを理解して受け入れ、すでにHSPの自分と向き合うことに前向きになっている方におすすめできます。
本書は、良くありがちな明確な根拠がなく、根性論で向き合い方を示しているものとは異なり、科学的根拠を用いて論理的に書かれているので、納得できました。
HSPとは?
HSPは、Highly Sensitive Personの略。直訳すると、”非常に敏感な人”です。
1997年にElaine AronとArthur Aronによって提唱された概念です。
音やにおいなど外部の刺激や、人間関係による精神的な刺激など、些細な刺激に対して敏感に反応してしまうのがHSP気質の特徴。
全人口の15~20%の人がHSP気質を持っているといわれています。
HSPは病気ではなく、生まれ持った気質。
そのため、治すことはできません。治療するのではなく、自分の気質と上手く付き合っていくことが大切です。
一方で、睡眠障害や抑うつなど、HSP気質がきっかけで発症してしまった症状は、適切な治療とHSP気質と向きうことで改善していきます。
HSPは個性
HSPであることは、恥ずかしい事ではありません。
筆者はHSPであることが、自分の個性であり武器であると思い込んで生きています。
人のわずかな異変や、感情の変化、HSPだからこそ気づけることがあります。
仕事上での小さな気遣い、細部までの配慮は、HSPだからこそできる対応でもありまs。
HSPの特徴といわれる【他人の感情に敏感である】に対して【自身の感情コントロールが難しい】といった矛盾、【人とのかかわり】【日常的な音・匂い・自然現象による刺激】に対する苦悩。
恐らく、これを読んでいる方の多くは、これまでの学生生活・社会人生活などのあらゆる場面で「生きづらい」「どうして周りの人と同じようにできないんだろう」「なぜ自分だけこんなに苦しいんだろう」と、悩み、苦しんできたはず。
でも、それらの苦悩が”HSP気質によるもの”と気づけたことが大きな一歩です。
私も、HSPを知ったとき、出口のないと思っていた”苦悩”という名の長いトンネルの先に、小さな光が見えました。
そしてほかにも同じ性質を持ち、苦悩している人がいることを知り、「自分だけがおかしいのではなかった」「生まれ持った性質によるものだった」と思えたことで少しだけ心が軽くなりました。
まとめ
HSPのおすすめな本を9つ紹介しました。
どれも、HSP気質によって、学校や職場・家庭などで悩みを抱えていたり、生きづらさを感じていたりする方に読んで欲しい本です。
おなじくHSP気質で悩み、数えきれないほどHSP関連の本を読んできた筆者が、本当に救われて、ためになったと感じた本だけを厳選しました。
毎日、出口の見えない苦しみに悩まされている方の助けになれば嬉しいです。