「時計の病身の音など、ささいなことが気になる」
「周りが当たり前にしていることが、自分にはツラくてできない」
「感情の起伏や、周りの環境で疲れてしまう…」
このような悩みがあるけど、友達や親、パートナーなど、周りの人に相談しても理解されなかった経験はありませんか?
それはあなたが、HSP(繊細さん)だからかもしれません。
人口の20%しかいないHSPの苦悩は、周りの非HSPの人に相談しても理解してもらえないのです…
参考:http://hspjk.life.coocan.jp/
HSPとは
HSPとは、ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Personのこと。
臨床心理学の博士であるエレイン・N・アーロン博士が、90年代に初めて提唱した心理学的概念です。
生まれつき刺激に敏感で、感受性が強い性質を持った人を表す名称を「HSP」といいます。
HSPの人は、全人口の15~20%、約5人に1人いるといれています。
アーロン博士は、HSPに関する書籍も複数冊発売しており、そのなかでも『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』『敏感すぎる私の活かし方(刊行25周年記念改訂版)』は世界17ヶ国で100万部のベストセラーを記録しています。
そのほかHSPさんにおすすめな書籍はこちら▼(HSP関連の本を読み漁った筆者が厳選しました!)
HSPは人間だけではない
ちなみに、HSP気質をもつのは人間だけではありません。
犬や猫など身近な動物から、魚、ハエ、霊長類まで100種類以上の種に存在する気質です。
HSPの4つの特徴
HSPは、4つの特徴「DOES(ダズ)」を持ちます。
これら、4つの特徴のすべてに当てはまったらHSPです。
【D】Depth of Processing(処理の深さ)
- 簡単に結論がでることも、深くさまざまな思考をめぐらせる
- 洞察力が高いといわれる
- 一度理解したことは、深く理解できている
【O】Overstimulation(刺激の受けやすさ)
- 五感(音、匂い、光、温度など)に対する反応を強く受け、疲れやすい
- 安心を求める
- 危険を察知しやすく、恐怖に対して非常に憶病
【E】Emotional response and empathy(感情の反応と共感力の強さ)
- 周りの雰囲気に影響を受けやすい
- 感極まりやすい
- 相手の感情の変化に気づきやすい
【S】Sensitivity to Subtleties(感覚の繊細さ)
- ミュージカルやアートなど感覚的な物事に感動する
- 自然と触れ合うと心が休まる
- 綺麗な空にとても感動することがある
- 小さな事柄から多くを理解できる
HSPかもしれない!と思ったら…
上記の特徴を読んで、4つすべての特徴にあてはまる項目があり「HSPかもしれない」と思ったら、さらに具体的に診断することができます。
以下のサイトでは、テスト形式で48の問いに答えることで診断することが可能です。
こちらで紹介してるHSP診断も、HSPの提唱者であるエレイン・N・アーロン博士によるものです。
HSPは治せる?
HSPは生まれ持った気質のため、治すことはできません。
ただし、HSPの気質がきっかけとなり、うつ病や適応障害を発症してしまう場合もあります。
それを防ぐ為にも、HSP気質の自分と上手く向き合って、自分が無理せず生きやすい環境で生活することが大切です。
HSPの自分とうまく付き合うためには
「自分はHSPなんだ!」と分かったところで、すぐにHSPの気質による苦悩と上手く向き合うことが難しいでしょう。
上手に向き合う方法を学び、自分の首をしめるようなHSP特有の思考・行動のクセを、日頃から意識して気を付けることが大事。
日頃から意識することで徐々に慣れていき、以前よりも精神的・身体的に生きやすくすることができます。
このBlogでは、HSPの筆者が、HSPが生きやすくなるためのヒントになるコンテンツを発信していますので、ぜひ参考にしてください。